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Webライターとして生きる

五条ダンのブログ。「楽しく書く」ための実践的方法論を研究する。

辛口書評『ミニサイトをつくって儲ける法』は本当に儲かるのか?

ミニサイトをつくって儲ける法』(和田亜希子・著/日本実業出版社)という本を書店で購入し、読んだ。ひとりのブロガー兼アフィリエイターとしての素直な感想を書いていきたい。辛口書評とあるが、実際には中辛くらい。

評価すべきところについては大いに評価されるべき書籍だと思う。本書を読もうかどうか迷っている人を想定し、質疑応答形式で書評を進めていきたい。

ほったらかしでも月10万円!  ミニサイトをつくって儲ける法

ほったらかしでも月10万円! ミニサイトをつくって儲ける法

 

 Q1.サブタイトルに「ほったらかしでも月10万円!」とあるけれど、本書を読めば本当に月10万円稼げるようになるの?

【回答】

短期的・中期的スパンでは無理です。最低でも2年以上、できれば5年くらいミニサイト作りに取り組む気持ちであれば、達成可能でしょう。本書は手っ取り早く稼ぐためのノウハウ本ではありません。

【より詳しい回答】

本書には「ほったらかしでも月10万円!」という射幸心をドバドバと煽りそうなサブタイトルが設定されている。だがこれは正直いただけない。

なぜならば、本書はサイト作りで《儲ける》ための書というよりかは、サイト作りを《楽しむ》ための書であるからだ。

例えば本書ではミニサイトのテーマの一例として「くらげマニアのための水族館」の紹介サイトを作るのはどうですか?(p.69)といった提案をしている。

また冒頭ではミニサイトの一例として『ベランダで鳩が卵を産んだ』というサイトを紹介している。

「くらげ博物館!」のようなマニアックでニッチなサイトを作ることは本当に楽しいのだけれど、少なくとも稼ぐのは主軸ではない。こういったサイトは月に1000円くらいの収益が出れば大万歳で、少なくとも専業アフィリエイターが手をつける事業ではないだろう。

だから繰り返すけれども、本書は趣味として楽しくサイト作りをしましょう!が趣旨に近い。せっかくサイトを作るのだから、(その趣味の活動経費+αくらいは)マネタイズできるようになればOK。「儲けは第二」の色が強いのではないかと感ずる。

本書がおすすめなのは、次のような人である。

  • アフィリエイトが「楽しくない」と感じているアフィリエイター
  • 雑記ブログが「稼げない」と感じているブロガー

上記2つに該当する人には、間違いなくおすすめできる。

その理由は、ミニサイトは雑記ブログよりは稼ぐことができ、アフィリエイトサイトを作るよりかは楽しいからだ。図にするとこんな感じ。

だから、ブロガーとして稼げている人や、アフィリエイトが楽しい人には、本書はあまり必要ではないかもしれない。ブロガーでもアフィリエイターでもない、第三の選択肢(ミニサイト職人)を目指す人は本書を手に取ってほしい。

Q2.「くらげマニアのための水族館」の話が出てきたけど、そんなニッチなサイトでほんとにマネタイズ可能なの?

【回答】

Google AdSenseやクラゲ関連グッズのアフィリエイトなどで、月1000円も行ければ上々だと思います。マネタイズ自体は可能。本書ではこうしたミニサイトを『電子書籍』に繋げるアイデアなども紹介されており、そのあたりは興味深いです。

【より詳しい回答】

くらげマニアをターゲットにした情報サイトを立ち上げるメリットはひとつあって、それはなんといっても競合が少ない(もしくはいない)ところだ。

それが儲からない分野であればあるほど(マネタイズ目的の)ブロガーやアフィリエイターは参入してこない。だからニッチ分野であれば、ミニサイトといえども検索上位を狙うことができる。そもそもの競合がいないから、記事の更新をしなくても検索順位が落ちない。まさにブルーオーシャンだ(そのブルーオーシャンに金脈が埋まっているかは知らない)。

で、マネタイズについてだが、本書記載の方法でミニサイトを作った場合(宝くじよりかは高い確率で)サイトが大化けすることはあり得る。

例えば「サーバルキャット」の専門サイトはどうだろう?

サーバルキャットのコンテンツで稼ぐことなど、2016年以前は誰にも思いつかなかった。ところが2017年に「けものフレンズ」というアニメが大ヒットし、そのメインキャラであるサーバルちゃんが話題となった。今ならば、サーバルキャットの専門サイトはかなりのアクセスを稼ぐことができる。

もしもサーバルキャットのミニサイトを事前に仕込めていたのなら、けものフレンズがヒットしたタイミングで、けもフレ関連記事でも書いてツイッターでPRすれば良い。サイトは一躍有名となる。

サーバルキャット専門サイトの運営者ということで、他のWebメディア媒体からライティングの依頼が来るかもしれない。もしかしたらそれを機に、有名ブロガー並みの著名人となれるかもしれない。

これはもちろん、取らぬ狸の皮算用だ。

けれども、ミニサイトを複数作っていれば、そのうちのひとつが(まぐれ当たりでも)月10万円くらいは軽く稼げるサイトになる可能性は大いにある。

もちろん、自分の興味のない分野には手を出すべきではないし、サイト量産が推奨されるわけではない。

あくまでミニサイト作りは「儲け先行」ではなく「楽しさ先行」で考えたいものなのだ。

もしも本書を読んでミニサイトで稼ごうとする人がいるならば、以下の三つの格言を胸に刻み込んでほしい。

  • わーい!
  • すっごーい!
  • たっのしー!

※けものフレンズの台詞より

もう少し伝わる言葉に訳すると

  1. 喜ぶこと/喜ばせること
  2. 好奇心を持つこと
  3. 楽しむこと/楽しませること

この3つである。この3つが(長期的スパンでの)サイト運営には欠かせない、本当に大切な指標となる。

「ミニサイトをつくって儲ける法」のなかではこのようなことが明言されているわけではないものの、「楽しく作れるサイトを運営しよう」「サイトを作って誰かを喜ばせよう」と読者をポジティブな気持ちにさせてくれる。

そこは本当に、本書の素晴らしいところだと思う。

Q3.本書の役に立つところと役に立たないところを教えて

役に立つところはすでに述べたとおり。

従来の価値観ではミニサイトといっても「DHAサプリメントランキング」だとか「にんにく卵黄の口コミまとめ」だとか、そんなんばかり。

アフィリエイト色が強すぎて(稼げるけれども)あまり楽しくはないサイト作りが、この手のノウハウ本ではよく紹介されていた。

しかし本書では、稼ぐことよりもまず、自分が作っていて喜びを感じるような、そんな楽しいサイト作りを提唱している。

これからの時代に必要な、大切な価値観であると思う。(だからこそ個人的には『ほったらかしでも月10万円!』の扇情的なサブタイトルが残念でならない)

ミニサイトの具体例(実際のサイトのURL)もたくさん載っているし、実物のサイトを見ながら本書を読み進めれば得られる気づきは多いと思う。

逆に役に立たないのは「第3章 〈制作編〉短期間で効率よくつくるには?」の章。この章は本書にはいらないのではないかと思う。

HTMLだとか無料ブログだとかWordPressの使い方だとかが書かれているものの、ちょっと情報が中途半端に浅い。

ライブドアブログの新規登録方法や初期設定の方法なども書かれているのだけれど、蛇足かなという気がする。でも読者がまったくのネット初心者であれば、やはり必要な情報なのだろうか。うーむ……。

いらないとまでは言い過ぎかもしれないが、「第3章 〈制作編〉短期間で効率よくつくるには?」の章にあまり役立つ情報は見いだせなかった。他の章は良いと思う。

本書のなかでは(初心者を想定して)ブログサービスやWordPressでミニサイトを作る方法を紹介している。

しかし完結型のミニサイトであれば「静的サイト」として作った方が立ち上げも管理も楽で、むしろWordPressなんかでミニサイトをつくるのは面倒が多いと思う。

個人的にはミニサイトは「手打ちHTML」で作るのをおすすめしたい

最低限のHTML、CSSの知識があれば作れるし、レスポンシブデザインは難しいと思われるかもしれないけれど、最初からスマホ想定でワンカラムのデザインにしても良いし。レスポンシブも言うほど難しくはない。

JavaScriptができれば凝ったアニメーションの面白いサイトも作れるし、PHPができればいろいろと楽ができる。

HTML,CSS,JavaScript,PHPの4つはミニサイト作りをやるのであれば、知っていて絶対に損はしないので、無理のない範囲で少しずつ勉強していくと良いだろう。

まとめ

「ほったらかしでも月10万円! ミニサイトをつくって儲ける法」は次のような人におすすめです。

  • 雑記ブログで稼げないことに悩んでいるブロガー
  • アフィリエイトが楽しくないことに悩んでいるアフィリエイター

ミニサイトは、ブログほどに自由ではありませんが、アフィ特化サイトをつくるよりは自由度が高く、楽しいです。

ミニサイトは、アフィ特化サイトほどに稼げませんが、雑記ブログよりはずっと稼ぎやすいです。

アフィリエイターにもブロガーにもなりきれない人のために「ミニサイト職人」という第三の選択肢を与えてくれる。そこが本書の最大の魅力といえる。

(終わり)

 

「簡易書留」は配達完了メールを受け取ることができるという話

僕は「簡易書留」を利用する機会が多く、書留で出すためにしょっちゅう郵便局に足を運ぶ。しかし、簡易書留で配達完了メールが届くサービスを知ったのは、つい先日のことだった。今まで知らなかったことが悔やまれる。これは便利なので簡単にご紹介したい。

郵便局の「郵便追跡サービス」はゆうパック以外でも利用できる

荷物の配達状況をネットで確認できる「郵便追跡サービス」だが、僕はこれまで、ゆうパック専用のサービスだと思い込んでいた。ところが実際は、ゆうパックの他にもさまざまな郵便物で利用可能だ。

配達完了メールも、この郵便追跡サービスから申し込める。

詳しくは

こちらの公式サイトをご覧いただきたい。

郵便追跡サービスは、下記のような郵便物で利用できる。

  • 一般書留・現金書留・簡易書留・特定記録郵便
  • レターパック・レタックス・配達時間帯指定郵便・新特急郵便
  • ゆうパック・ゆうパケット・クリックポスト
  • EMS・国際小包・国際書留

簡易書留だと、郵便窓口で送ったときに「書留・特定記録郵便物等受領証」なるA4サイズの紙、もしくはレシートのようなものを手渡される。

ここに「お問い合わせ番号」(11桁~13桁の数字)が記載されている。

お問い合わせ番号を上記の郵便追跡サービス(個別番号検索)にかければ、配達状況の詳細を見ることができる。

送り相手が不在で配達できなかったときは「ご不在のため持ち戻り」といったステータスが表示されるし、担当の郵便局に書留が到着した際は「配達予定日」も記載される。

そして、郵便追跡サービスの検索結果ページの下部に「配達完了メール通知サービスのお申し込み」なるボタンがあって、ここからメールアドレスを登録すると、配達完了報告メールを受け取れる。もちろん無料で利用できる。

簡易書留の配達完了メール通知サービスはこんなときに便利

簡易書留で出す書類は、とにかく確実に期日までに送り先に到着したことを知って、心理的な安心を得たいものが多い。

高校や大学の願書であったり、履歴書やエントリーシートであったり、あるいは〆切必着の小説原稿であったり。

そんなときはとにかく、簡易書留を出してすぐに、追跡サービスの「配達完了メール通知サービス」に申し込んでおくと良いだろう。申し込むといってもメアド登録だけなので、5分もあれば大丈夫。

さておきこないだ郵便局に行ったら「Webで内容証明郵便が送れますよ」という案内パンフレットが置いてあってびっくりした(e内容証明 - 日本郵便)。

こちらもまた利用する機会があったら、ブログでレビューしてみたい。

(終わり)

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