Webライターとして生きる

五条ダンのブログ。「楽しく書く」ための実践的方法論を研究する。

ライターのための「ポモドーロ・テクニック」時間術(我流アレンジ)

フリーランスでWebライターをしていて、恐ろしいことが今年の3月に起こった。月初めに「〆切はまだ先やし大丈夫やろ……」とアニメを見たり漫画を読んだりして自堕落に過ごしていたら、いつの間にか納期が1週間後に迫っていたのだ。

おっ、これはちょっとヤバイかもな、と思ってスケジュール手帳と電卓を片手に計算をしたら「1日に2万文字を書かなければ納期に間に合わない」というエジソンもびっくりの驚愕の事実が判明した。

なんて自己管理のなってない奴だ。フリーランス失格だぜ。という言葉はもちろん、私の後頭部に深く突き刺さる。

そんな、窮地に追いやられた私を救ったのが

ポモドーロ・テクニック!!!

こんにちでは比較的ポピュラーな仕事術&時間術として知られている。ポモドーロ(Pomodori)はイタリア語でトマトの意。パスタを作るときに使う25分のキッチンタイマーを用いることから命名された。

ポモドーロ・テクニックは、1980年代後半にFrancesco Cirillo氏によって開発された。Cirillo氏はベルリンにコンサルティング会社を立ち上げており、ポモドーロ・テクニックの書籍やタイマーを販売している。

The Pomodoro Technique

The Pomodoro Technique

 

アマゾンで確認をしたら、上記のポモドーロ・テクニックの公式本がお値段なんと61,234円で販売されていて腰を抜かした。なんかめっちゃプレミア価格になってる!!

ライターのための「ポモドーロ・テクニック」我流アレンジ版

ポモドーロ・テクニックの正式なやり方については、調べたらいくらでも見つかるだろうし私がN番煎じで説明するまでもないだろう。

ここでは、私が原稿執筆のために仕事に取り入れている、我流アレンジ版のポモドーロ・テクニックをご紹介したい。

準備するもの

準備するものは以下の3つのみ。

  1. ノート(もしくは紙)
  2. 赤と黒のボールペン
  3. カウントダウンのできるストップウォッチ(もしくはスマホアプリ)

何かを買い揃える必要は一切なく、身近にある簡単な筆記用具とストップウォッチを用意すれば大丈夫。

商魂たくましく宣伝しておくと、私が愛用しているのは以下のストップウォッチ。


【Amazon】セイコー(SEIKO) ALBA PICCO MULTITIMER ブラック ADME001

肝心のストップウォッチ機能はほとんど使っていないが、カウントダウンタイマーが便利で気に入っている。「ヤバイッ!! 納期まであと8時間しかない!!!」というときにも、8時間タイマーを設定しておけば刻一刻と迫る〆切を教えてくれる。

そしてカウントダウンがゼロになったとき、無情なアラーム音が室内に響き渡る。(消音設定もできます)

ストップウォッチでなくても、スマホアプリのカウントダウンタイマーを使えばまったく問題ない。

ルール(やり方)

ポモドーロ・テクニックのルールは至ってシンプルで「30分作業に集中して、休憩。また30分作業に集中して、休憩」をひたすら繰り返す。ウルトラマンが3分間だけ本気を出すように、私たちは30分だけ本気を出してタスクに取り掛かる。「30分だけだから」と考えると、心理的抵抗が軽く(面倒な作業でも)こなすことができる。

ちなみに公式版のやり方では「30分」ではなく「25分」となっている。Webライター業の場合は「時速換算で何文字書けるか」を把握していた方が作業が進めやすいので、私的には30分がしっくりなじむ。

私の場合は、平均すると「時速1,600文字」のペースで原稿を書く。だから1日に8時間(30分×16枠)の作業で、12,800文字分の原稿を書き進める。

時速1,600文字は決して速い執筆ペースではないが、8時間も連続して原稿に向きあえば、道半ばで精神が折れる。だから30分単位で時間を区切って、間には休憩を挟むことがすごく重要。

休憩時間は、ストレッチをしたり太陽の光を浴びたりする。身体と精神をリフレッシュさせて、再び「30分だけ」の原稿執筆作業に集中する。

30分おきに作業と休憩をサンドイッチのように挟み、マラソンのごとく一定のペースで無理なく走り切ることを目的とする。

手順

  1. 例えばその日に8時間仕事をするのであれば、紙に16個の四角い箱を描き、30分間で成し遂げたい作業内容を右側に書く。(原稿+800文字、など)
  2. カウントダウンタイマーをセット。30分のあいだ集中して作業をする。
  3. 30分後、アラームが鳴ったら、箱に赤ペンでチェックマークを入れる。進捗状況が予定と違っていれば、赤字で修正を入れる。キリが悪いところでも、とりあえずは切り上げて休憩に入る。
  4. 休憩の時間はお好みで。VDT作業における疲労の回復が主目的であるので、休憩時はとにかくパソコン等の画面から離れること。(ゆえにネットサーフィンやスマホゲームをするのはまったく休憩になっていない。筋トレ、ストレッチ、瞑想、散歩、なんでもよいので心身をほぐす)
  5. 休憩が終わったらまた、カウントダウンタイマーをセットし、30分間の集中した作業に入る。(以下、その日の箱のすべてにチェックが入るまでループ)

30分経ったら作業をやめて、ノートに書いたポモドーロ・ボックス(30分単位の四角い枠)に赤ペンでチェックを入れる。そして適度な休憩を取る。30分単位で進捗状況を確認できるのも、この仕事術のメリット。自分が30分のうちにできる作業量を把握しておこう。

1日12,000文字!」の執筆目標は、一見すると難しそうだが……。

30分で800文字」と考えれば決して難しくはない。適度に休憩を挟んでエネルギーを温存しつつ、「30分の集中した執筆時間」を積み重ねていけばいい。ちなみに12,000文字を達成するには、16枠(8時間分)を積み重ねる。私はだいたいこのペース。

自分に合った無理のないペースを見つけよう。

パソコンでの仕事をする場合には、休憩時間中はPCモニターなどから離れる。ニコニコ静画で漫画を読んだり、ニコニコ動画でアニメを見たり、ツイッターしたり、ネットサーフィンしたり、それは精神のリフレッシュには繋がるけれども、身体的な疲労を悪化させてしまう。

身体を軽くほぐして、目を休めることが大切。インスピレーションを要する仕事であれば、メモ帳とペンを持って散歩に出かけるのも良し。

まとめ

今回ご紹介したのは、かなり我流アレンジが入ったポモドーロ・テクニックだが、この時間管理術の本質的なポイントは変わらない。

すなわち「短時間の集中した作業」と「適度な休憩」の2つが仕事を無理なく(かつ効率的に)進めるためには重要だということだ。

私はこのポモドーロ・テクニックのおかげで、納期が5重にかさなって発狂しかけたときでも「1日2万文字」という驚異的な作業ペースを保つことができた。そして納品には間に合った。

私的には、やはり1日2万文字は(長期間やるには)無理が生じる。1日1万文字程度に仕事量を抑えるのが調度良いように感じる。

ポモドーロ・テクニックで「集中した30分間」を何度も積み重ねれば、自分が30分のあいだにどのくらいのペースで走れるのか、どのくらいのペースだと無理がないのかが感覚として掴めてくる。

今までさまざまな仕事術に手を出しては挫折してきたけれど、このポモドーロだけは私と非常に相性が良かった。向き不向きはあるだろうけれども、時間管理に悩むライターさんのお役に立てたのなら嬉しい。

(了)

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