Webライターとして生きる

五条ダンのブログ。「楽しく書く」ための実践的方法論を研究する。

アドセンスを記事中に入れるのはデメリットが大きいのかもしれない

アドセンス広告をどこに配置すれば効果が高いのか。稼ぎたいブロガーさんにとっては、重大な関心事だと思う。で、他の方のブログハック記事を見てみると「アドセンスを記事中に配置しましょう」の意見が案外多い。

たしかに、アドセンスを記事中に挟み込むことによって、短期的には収益が増える。データとしてはそのとおりである。

ただ数年以上の長期スパンで考えたときに、この配置は損失が大きいのではないかと私的には考えている。

記事中のアドセンスは「クリックされたら」困る

簡単な話、記事中のアドセンスはクリックされたら困るのである。

記事中のアドセンスがクリックされるのは、ユーザーが途中で記事を読むのをやめて、広告主のサイトに移ってしまうことを意味する。

極論を言えば、ユーザーがそこで離脱するのは「記事内容よりも広告内容に興味を惹かれたから」である。

書き手としては、最後まで記事を読んでもらえてこそ本望のはず。読みかけの途中でアドセンスに読者を奪われるというのは、大変悔しいことだ。

これだけなら精神論の話として笑えば良いのだが、記事中のアドセンスがクリックされるならば次のような実利的弊害が生じる。

  • 読了率が下がる
  • ページ滞在時間が減る
  • 内部リンクの回遊率も落ちる
  • 成果報酬型アフィリエイトの機会損失が生じる
  • ユーザビリティを損ねる

このうちのいくつかの項目は反論も可能だが、最後の「ユーザビリティを損ねる」だけはどうしようもない。

記事中アドセンスによって記事が読みづらくなることはあっても、記事が読みやすくなることは決してないからだ。たとえゾウが逆立ちをしたとしても、ユーザビリティへの影響だけはひっくり返しようがない。

ところでGoogleは、これからの時代はSEO(検索エンジン最適化)ではなくSXO(Search Experience Optimization/ユーザー体験の最適化)を重視しますよと言っている。

ユーザー体験の最適化にはさまざまあるが、真っ先に考えなければならないのが「ユーザビリティの向上」である。例えば記事を細切れに6分割くらいしているニュースサイトを見ると、多くのユーザーは(読みづらい! 滅びろ!!)と思うだろう。

ユーザビリティを無視するとはそういうことだ。

もしも長期的な視野に立ってブログを成長させようと思うのであれば、まずは記事中のアドセンスが本当に必要なものなのかどうか、一度見直した方が良いだろう。

より大きく儲けるためには、より遠くを見るということ

もっと言ってしまえば、アドセンス広告をすべて取り払うのも合理的な手段である。広告をクリックする代わりにユーザーが「関連記事」等の内部リンクを回遊してくれれば、その分PVは増える。

うまくいけば直帰率(離脱率)も下がるし、サイト滞在時間も増えるし、指標としては良いことずくめだ。

ブログが軌道に乗るまでは、広告を外して運用した方が伸びやすいですよ」といった趣旨のことは、以前にご紹介した『人気ブロガー養成講座』(かん吉)でも書かれている。(※リンク先は書評記事。本書のp.240を参照)

人気ブログになるまではアドセンス収益といっても、たかだかしれている。アドセンスを貼るくらいであれば「関連記事リンク」「購読ボタン」「フォローボタン」を置いて、それを確実にクリックしてもらう方が利益は大きい。

人間には「目先の利益を過大評価して、遠い場所にある利益を過小評価する」といった認知上の歪みがある。(プロスペクト理論・参照点依存)

だからどうしても、すぐに手に入る収益の方を優先してしまうし、アドセンスを貼らないなんてもったいない! 機会損失だ! と考えてしまう。(プロスペクト理論・損失回避)

僕だって、目先の利益を追って痛い目にあったことが何度もあるので、他人のことはとやかく言えない。

ただ、巷で言われているように「記事の途中にアドセンス広告を入れると効果が高い」が本当なのかどうか、一度疑ってかかる必要があるとは思う。

読んでもらえてこその、ブログなのだから。

本質を見失わないように。

(了)

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